昨年発売された写真集『Water Memory』に続き、原田教正の新たな写真集が『An Anticipation』リリースされます。本作は、青森県と秋田県の県境に位置する十和田湖、そして八甲田の深い森に潜む気配をテーマに制作されました。

「カルデラ湖を囲む深い森や深く冷え切った水の奥底、湖の向こうに佇む甲羅形の山のどこか らか、何かがこちらを静かに手招きしている。だが、かと言ってあちらは、私たちを歓迎しているわけではなさそうだ 。恐る恐る 、その正体を確かめようと 、気配と予感だけを頼りに進んでいく。写真の持つ原初的な衝動に基づいて。」(『An Anticipation』あとがきより)

 

原田教正(Kazumasa Harada) 1992年生まれ。武蔵野美術大学在学中に写真家として活動を始める。現在は雑誌や広告など多方面で活動。作品集に『Water Memory』(2020年)。今年11月には学芸大学BOOK AND SONSにて『An Anticipation』の展覧会も予定している。

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