アグレッシブな線が縦横無尽に疾走し無限に広がる想像の都市を、圧倒的な想像力と超絶した画力で描き切るアーティスト、田島大介の初めての作品集。

幼少期に観たアメリカの S F 映画や日本のアニメーションからの影響と、 台湾や香港、中国大陸へと自らが旅を通して得た記憶を原動力に、ペンとインクを駆使して描かれる巨大なキャンバスを埋め尽くす高層ビル群。

高密度なモノクローム空間は工業的で無感情なものだけが存在できる超現実世界。

人の姿が排除されビルが主役となり増殖を続ける世界は作家自身の心象風景であり、現実とは違ったある種の安らぎを与える場所として機能する、一つのメタバースと言える。

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