1998年生まれの石田真澄は中高一貫の女子校に通う友人たちを撮影した作品で注目を集め、2018年には写真集「light years-光年-」を発表。その後、様々な雑誌媒体や大塚製薬「カロリーメイト」の夏季キャンペーン「部活メイト」など幅広い活動を見せ、若手最注目株と目されている写真家です。

ありふれているようでしかし見るものの記憶や心の奥底に深く光を照射する、二つと存在しない刹那のきらめきを捉えた彼女の写真は、特に同世代を中心に多くの支持を集めています。

第二作品集「everything will flow」の中心となるのは、彼女の代名詞ともいうべき高校時代の写真に刻まれた時から時間も空間も遠く離れた、2018年のアイスランドで撮影された瞬間の数々。

永遠に終わらないと思っていた特別な時間が過ぎ「その後」だと思っていた時の流れを様々な望外の驚きや喜びとともに過ごしてきた石田ですが、そのレンズはどこまでも透徹し、流れゆく光や水が残しては消え去る刹那の輝きを淡々と捉えていきます。
本作品集は、そんな石田の見つめ続ける「うつろい」に焦点をあてて制作されました。

そのまなざしの中に、流れゆく人生の時間と、その只中にいる誰もが希求するであろう瞬間と永遠の魔法が宿る石田真澄の写真作品の本質に、ぜひ触れてください。