ケイスケカンダの服と浅田政志の写真が、高校生の心とタッグを組んで作った、卒業アルバムには載らない卒業写真。
絶対にそのときにしかうつせなかった、宝物のような一枚の写真と、高校生の作文、思い出のモノたちが輝く、永遠の100%桃色マジック

服をつくりたいからではなく、着てもらいたい人がいたから、つくり始めたんだ
あなたの想いの中と、想いの中のあなたに、僕らの服がありますように----
服飾レーベル「ケイスケカンダ」の主催•ファッションデザイナー神田恵介と、写真家・浅田政志が、全国に募集をかけ、どこにでもいる普通の高校生たちが待ついろいろな町へ旅をした。

卒業というのものがそうであるように、高校生の心も、ひとつひとつ常にもう戻れない岐路にある。そんな心の岐路に立つ高校生たちの思いの輝きを永遠へとつむいだコラボレーション作品は、服と心をむすび、過去と未来をむすび、人の生の流れの中で心に届く、人の心がつくったファッション写真でもある。
人生に寄り添う服で卒業写真にうつった被写体の高校生たちの輝きのエネルギーをご覧下さい。元高校生たちによる卒業写真の自由研究も収録。

高校生の時って無敵だったんだと。
制服着てた私って輝いてたんだと。
悩んでたけど、いつもモヤモヤしてたけど、わりと悲しかったけど、それがとっても美しい事だったんだと。
あの時とあの一瞬にうっかり戻りたくなる、そんな青春を目の当たりにしました!二階堂ふみ(女優)帯文より

2011年2月に、僕ら二人は「卒業写真の宿題」と題して作品づくりを始めた。どこにでもいる普通の高校生たちへ向けて被写体募集をかけ、僕がその日限りのデタラメな制服をこしらえ、マー坊が卒業アルバムには載らない卒業写真を撮る、という形で。全国から送られてくる、たくさんの応募願書に胸が熱くなった。二人で、高校生たちが待つ色々な町へ出かけた。あの卒業写真をめぐる冒険の日々を、僕は一生忘れないだろう。<神田恵介 あとがきより>

写真に写る(写される)時に「自分自身の姿や想いを、写真に込める」という宿題を出されると、否が応でも自分の内面を深く見つめなければならない。言い換えれば写真に写るためには覚悟が必要で、「卒業写真の宿題」に応募をしてくれた高校生たちはその覚悟を明確にもっていた。緊張で時に消え入りそうな声になりながらも撮影にかける熱意を精一杯ぶつけてくれ、作品づくりを通じて何かを掴み成長してゆく高校生たちの眼差しの向こう側に、自然と17歳の自分の姿を見るようになった。<浅田政志 あとがきより>

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