20年にわたり荒木経惟氏に師事し、モノクロームの男性ヌード写真で知られる写真家・野村佐紀子。

本書は、スパイカメラと呼ばれる超小型カメラで7年に渡り撮影された。これまで作品集としてまとめられることのなかった風景写真を中心にした、著者はじめてのカラー写真集。

心の揺れや不安や予感、一瞬をよぎっていく感情を映しとるスパイカメラ。その撮影スタイルから出来上がる写真は、見ている景色よりも自分の気持ちに一番近いという。

どこでもないし、どこでもいい。
だから彼女には世界がこう見える。

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