Sold Out

64 pages
2004

「生きている」から生きかえる―。光と陰記号と風景、変わらない感情と移り動く意識・・・。異なるものがせめぎ合う〈世紀〉の境界を、跨いで表された新作。例えば鏡面のような表紙の写真。白く抜ける肌感に、白く逃げていく写真の角。ゆるいようでどこまでも突き抜けるような鋭い角度――。収載する写真のすべてが世界中の光を集め、一気に放出するかのような、眩しさと熱に満ちている。衝撃のデビュー作『生きている』から7年、再び自らのスタートラインを引こうとする姿勢に裏打ちされた、佐内正史の最高傑作。