あなたは得体の知れない混成都市を歩くことになる!
21歳で上京し、60年間ここに暮らして日々レンズを向け続けたぼくですら、その正体をいまだつかみきれていない。新宿も、池袋も、渋谷も、上野も、浅草も、銀座も、世界に二つとない特徴的な街を形成している。この本には、あの日のときめきを追い求め、路地に這い蹲るようにして彷徨き続けた末、ぼくなりの視点で捉えた、現代の東京の街並みを載せた。もし、この本と、そしてカメラを手に、この街を巡る人がいるならば、どうかそれぞれの視点で、興味の赴くままに、活写してほしい。