ふだん何気なく「あそこ、いいお店だから」と口にするけれど、
あらためて、いいお店って?って聞かれたら、なんて答える?

そもそも、いいお店の“いい”ってなんだろう。

大阪に拠点を構え、地域としてのローカリティだけでなく、感性や共感といった同時代性的ローカリティを軸とした、雑誌「IN/SECTS」。
Vol.6.5(2016年刊)とVol.9(2017年刊)では「いいお店のつくり方」と題して、編集部それぞれがオンリーワンの“いい”と考えるお店を紹介してきました。それは、立ち飲み屋、書店、フランス料理店、レコードショップ、銭湯など…多岐にわたるお店の、開店までの経緯や店主の秘めたる思いに迫る“いい”をひもとく試みでした。

本書では、そんなVol6.5とVol.9に収録した約6年前の記事とともに、コロナ禍を経た2022年、どのような考え方のもとお店を続けているのか、改めて取材を敢行。当時それぞれの店主が描いていた“いい”は変わったのか、道半ばなのか? それとも以前と変わらぬ思いで働いているのか。
17店のオンリーワンな道のりを、お楽しみください。

<いいお店のつくり方 取材先 一覧>
1 アノニム(フランス料理店)
2 井倉木材(立ち飲み屋)
3 サウナの梅湯(銭湯)
4 スペース・オー(オルタナティブ・スペース)
5 誠光社(書店)
6 ビヨンドコーヒーロースターズ(珈琲焙煎所)
7 ホラオーディオ(オーディオメーカー/スペース)
8 ミズタマ舎(器と生活雑貨)
9 メディテーションズ(レコードショップ)
10 スジャータ/豆醍珈琲(コーヒーとお酒)
11 LVDB BOOKS(新刊古書店)
12 アニエルドール(フランス料理店)
13 VOU(雑貨、ギャラリースペース)
14 酒菜の大きに/オキニコウ(立ち飲み屋)
15 IMA:ZINE(アパレルショップ/ギャラリー/編集業)
16 VINYL7 RECORDS(中古レコードショップ)
17 タビコーヒーロースター(焙煎所・コーヒースタンド)

特別寄稿
井川直子/吉本ばなな

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