1979年と1980年にオランダ・アムステルダム、ドイツ・ケルン、ハンブルク、東ベルリン、西ベルリン、チェコ・プラハなど、ドイツ表現派の建築やその街の写真を撮りながら旅した4か月の道程をおさめた、モノクロ作品80点を掲載。撮影から40年の時を経て、未発表作を多く含む写真集として刊行する。

「ドイツ表現派はそれまでの建築様式と違って権力を誇示するような装飾はなく、バウハウスの合理主義的機能美もない。一見矛盾に満ちた建築でありながら、建築が何かの形象を模倣した面白さがある」ー北井一夫