コインに表裏があるように、レコードにA 面 B 面が存在するように、太陽と月の関係のように、日本とブラジルは、正反対に位置しながら共生する、特異な絆によって結ばれている。 南米独特の暑さ、ブラジル人が持つ生命力、カーニバル前のエネルギー。 真冬の東京とは、異なる1月がリオデジャネイロには存在する。 始めは違和感を感じながら過ごしていたが、やがてそれが心地良さに変わり、 旅の終わりには〈COGNOMEN〉というブランドが街に溶け込み、一体となった気がする。 ブラジル/リオデジャネイロという多文化共生の地で私は、 「自身の隠された一面に価値を見出し、自分の異質性を認めることによって初めて孤独から抜け出し、他者と結びつくことが出来る」という答えに辿り着いた。