前作同様、私が所有している本やレコードなどの現物をコラージュし、シルクスクリーンで印刷した、私の人生の見本市となるZINEです。デザインから製本まで全ての工程を自分の手で行っているのですが、前作との大きな違いは副題にもある"共有性" "二次利用"というところにあります。最近、ZINEの中身に価値があるのではなく、買うこと自体に価値があるというような悪い風潮を強く感じます。そこに対するアンチテーゼとして、このZINEをZINEで終わらせないための工夫を施しました。

このZINEはA3サイズより少し大きく、A3サイズで切り取れるようになっています。切り取ってポスターにしたり、コラージュ素材にしたり、シルクスクリーンの教材にしたり、少し値段が高い分、複数人で購入し好きなページを分け合うのもいいかもしれません。

ただ買って本棚に仕舞うのではなく、このZINEを好きなように有効活用していただければと思います。