永井博が描く、“建物”のある風景。
初収録作品を含む大判サイズの作品集が、この夏待望の刊行!

不朽の名盤『A LONG VACATION』(大滝詠一)のジャケットワークを始め、数々のレコードジャケットや広告などで、70年代から活躍を続ける人気イラストレーター・永井博。
シュールレアリスムとポップ・アートが混在するかのような独特の作風は、70年代初頭の40日間におよぶアメリカ旅行、故郷の駅前通りに林立するヤシの木の情景などと相まって、徐々に永井の中で形作られていったと言います。

色鮮やかでクリアな、見た人が瞬時に季節や解放感を感じることのできる作品の数々は、国内外、老若男女問わず、時代を象徴するビジュアルとして人々の記憶に刻まれています。2022年においても、「U.S.ORIGINATOR」スペックのオールスターとのコラボレーションモデルや、宮崎カーフェリーへのビジュアルイラスト、ユニクロとのUTコレクション企画などで、その特徴的なイラストを改めて目にされた方も多いのではないでしょうか。

そんな永井博が長年テーマに描いてきたのは、人気のプール、車や人、夜景… などですが、一方で「建物」をモチーフとした作品も数多く描かれ続けてきたことはご存じでしょうか?
今回の新刊作品集『TROPICAL MODERN』では、近年に描かれた作品をメインに、これまでに描かれた建物のある風景にフォーカスした作品を精選しました。
ブックデザインは、ヨックス(Yoxxx)氏が、ポスターに続いて担当します。

自身も大の建築・建物好きという永井博。
そのフィルターを通すことで、憧れの情景は唯一無二の作品となり、本書全体を洗練された魅力で彩ります。

コロナと向き合う私たちが、テレワークの普及などによって、居住空間としての家、建物のあり方を見直すことにもなった昨今、画集初収録となる貴重な作品も含め、あなただけの理想の一枚をぜひ本書の中から見つけてみてください。

永井博(ながい ひろし)
1947年12月22日、徳島市生まれ。
グラフィックデザイナーを経て、1976年よりイラストレーターとして活躍。
大滝詠一の「A LONG VACATION」「NIAGARA SONG BOOK」などのレコードジャケットや広告ビジュアルは、今もなお語り継がれているほか、現在も幅広く愛される普遍的な作品を生み出している。
DJ・音楽評論など、多岐にわたる活動も展開。

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