目に見える桜と目に見えない桜がせめぎあう春の夢~
写真家・大森克己が、7年の歳月をかけ「桜」というテーマに挑む。

タングステンフィルムという、室内撮影時に使用されるフィルムを多用することで青みがかった桜は、見る者の記憶のなかへとすべりこみ、見たことのない像をつむいでゆく。それは、いつしか「桜」という「記号」から脱し、その気配や出会いの瞬間の煌めきをもつかまえる新しいアプローチへと結ぶ。

写真表現の新たな境地に踏み込んだ意欲作。

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