コロナウイルスの感染拡大によって激変した首都・東京を、気鋭の写真家が約4か月にわたって撮影。都市に張り詰めた緊張感や異様さ、そしてそこに生きる市井(しせい)の人びとの戸惑いや希望をフラットな視野で映し出す、コロナ時代の始まりをとらえた決定的写真集。

[内容]
2020年、新型コロナウイルスが世界を襲った。日本では4月に緊急事態宣言が発出されると、東京から人込みが消え、これまで見たことのない静かな風景が現れた。
バグダッドや北朝鮮、沖縄、香港を撮ってきた写真家・初沢亜利が、2020年2月下旬から7月はじめにかけて単身、東京の街を歩き回り、撮影を敢行。世界的パンデミックのなか、日々変化していく街と、まばらながらも確かでしたたかな人々の営みを見つめた。

──クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」集団感染直後の東京駅喫煙所、雪と桜が舞う無人の上野公園、立ち飲み屋に集うサラリーマン、日中ながら人気のない駅やホテル、マスクをつけて買い物をする人びと、遊具に立ち入り禁止のテープが張られた公園、カフェで時間をつぶす父子、黙々とはたらく外国人コンビニ店員、緊急事態宣言下で営業を行ったために近隣住民からの通報を受けたバー、医療従事者への感謝を示すために上空を飛ぶブルーインパルス、以前ほどではないにせよ「雑踏」がよみがえりはじめた路上──

世界規模の異常事態のさなか、東京の路上では何が起きていた/いるのか。激変した「私たちの日常」を報道機関とは異なるミクロの観点からつぶさに伝える撮影の記録。巻末に、哲学者で作家の佐々木中氏の解説を収録。

[目次]
・時系列順に東京の風景を収録。写真は計142点。
・巻末には、佐々木中氏による解説「初沢亜利、レベル4」を掲載

[その他]
・オールカラー&A5版・ヨコ・並製で、開きやすく、持ち歩きやすいデザイン ・装幀は浅葉克己氏

[著者について]
初沢亜利(はつざわ あり)
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経て写真家として活動を始める。東川賞新人作家賞受賞、日本写真協会新人賞受賞、さがみはら賞新人奨励賞受賞。写真集に『Baghdad2003』(碧天舎)、『隣人。38度線の北』『隣人、それから。38度線の北』( 徳間書店)、『True Feelings』(三栄書房)、『沖縄のことを教えてください』(赤々舎)。

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