□ 岡本太郎とは何者か。その活動分野は多岐にわたり、交友範囲も実に広く、多面体にもたとえられるが、本書はその全貌を紹介し、人間性の魅力に迫る。
□ 岡本太郎の思想がもっとも的確に反映されているものとして「絵画」に注目し、世界的宗教学者エリアーデの著作やシャーマニズムなど、岡本の創造活動の基盤となった思想をひもときつつ、それらと造形がどのように結びついているのかを探る。

 

目次
序章──岡本太郎とは何者か?
岡本太郎──「歓喜」への導く者
太郎の仕事概観
★ 特集1:太郎交遊図

1章──1911-1945年(0-34歳)誕生─パリ時代
★ 特集2:岡本家の人びと
★ 特集3:太郎のパリ
【コラム】パリ時代に描いた幻の絵画

2章──1946-1959年(35-48歳)前衛芸術家としての闘い
★ 傑作クローズアップ1 《森の掟》
★ 特集4:太郎と縄文
★ 太郎の仕事1:写真
★ 太郎の仕事2:空間デザイン

3章──1960-1966年(49-55歳)変化し続ける才能

4章──1967-1970年(56-59歳)万博の時代
★ 傑作クローズアップ2 《明日の神話》
★ 特集5:太郎と万博
★ 傑作クローズアップ3 《太陽の塔》

5章──1971-96年(60-84歳)大衆に愛されて
★ 太郎の仕事3:彫刻
★ 特集6:太郎のアトリエ

終章──生き続ける岡本太郎

岡本太郎に出会う
全国のパブリック・アート

 

佐々木 秀憲
1961年佐賀県佐賀市生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科前期博士課程修了(文学修士)。有田ポーセリンパーク取締役学芸室長、大英博物館日本美術部客員学芸員(2000年)、オックスフォード大学アシュモレアン美術館客員研究員(2001年)などを経て、川崎市岡本太郎美術館学芸担当係長。中世から現代に至るまでの東西芸術史の人文科学的考察に関する論著他数。所属学会:美学会、日本宗教学会、東洋陶磁学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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