本書は、陶芸家・寺村光輔の作業と益子の風景をまとめた前作の写真集『土と光』をきっかけに、台湾で展示する機会を得たことから、撮影者にとって“思い描く、台湾の空気そのもの”と感じた、遠藤新氏設計の加地邸にて、台湾を意識した色彩や女性のポートレート・植物などで、昔のアジア映画のような妖美でモダンな空気を絵画的に表現している。また、表紙の濃い紫色のベロアの質感が本書の異国情緒な雰囲気を引き立てている。

本書は展示会『静物画』にあわせて制作した写真集です。

 

小野田陽一
1982年生まれ。
文化出版局写真部勤務を経て、泊昭雄に師事。
2011年よりフリーランスとして活動開始。

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