人は何かを見ている時、形を見ているだけでなく、心がただそこに向いてしまう時がある。死と生を感じている時には尚更そんな瞬間が多く訪れるのかもしれない。美しく繊細な内側の世界が表出している。

「美しく明るい太陽の光を目にすると、救われた気持ちになったり、幸福感を思い起こします。
カメラと一体になって光ある瞬間を探していたあの日々は、生きる喜びを懸命に探していたのだと思いました。」
― 小林洋美(本書あとがきより)