Layered(レイヤード)とはファッション用語で「重ね着」という意味です。
写真の場合、鏡の中に映った顔やウインドーに反射した景色などの虚像と周囲の 実像が同一画面に映り込むことで、より魅力的な絵作りにあることがあります。
これまでにも多くの写真家がこの「写り込みとの組み合わせ」に魅了され作品を 残してきました。私もその一人で、レイヤードグラフ「LAYEREDGRAPH」と 名付けてみました。
少し飛躍しますが、私たちは、先祖、教育、希望、失望、旅、時代の流れ、 生活環境など、あらゆる要素が幾重にも折り重なって現在の自分が作られています。
そう考えると人生そのものがレイヤードです。さらに、被写体の上に写真家の人生や センスを自分なりにレイヤードしたものが作品なのだと思います。