1995年は、ビジュアルアーツ専門学校で非常勤の講師を始めた年で、
久しぶりに学生の写真を見たり、一緒に街ロケに行ったりして、
とても刺激を受けたことを覚えています。
(元田敬三さんが1年生で、街でロケをしている彼とは、よく会いました。)
見返してみると、いわゆる「ストリートスナップ」と言われている内容のカットが多いのも、
そのようなことと、その流れで、あらためて自分が写真を始めた頃の原点に戻ろうとしていたためかと思います。
写真集を見るとこの頃のことがまざまざとよみがえってきます。
ロケに行くたびに街の面白さにしびれていました。
次々に面白いことに襲われて、息継ぎができないような状態でした。
ロケを終えて帰るまでにクールダウンする時間が随分必要だったことをよく覚えています。

― 阿部淳

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