Asada Masashi was given the prestigious Kimura Ihei Photography Award in 2008 for this phonebook. Shot over a period of seven years, Asada-ke is organized into two halves; one part reads from left to right, as is standard of western books, while the other half reads right to left, typical of conventional Japanese books. In the "western" half, the family is engaged in role play and the "eastern" half, the photography is more self-referential. Where the two halves meet at the book's center, there is a short section of texts printed on yellow paper. Here, the photographer addresses the reader, describing his body of work as "a slightly different take on commemorative photography." Each of the scenes are a planned and staged role play involved each if the fir family members and the photography itself becomes the occasion for the family to gather, as opposed to the photography being an unplanned side-product of a family gathering or event. He also thanks the reader and explains the role of the phonebook is a token of appreciation to everyone involved in the process of making the images. Through and through, the work is warm-hearted and endearing, as any family album would be. A Q&A of twenty two questions has responses from each of the four identifying them with the salutations with which they address one another: father, moth, older brother, and younger brother(the photographer).

災害に遭ったたくさんの写真やアルバムを救おうとした人たちの光の記録。

長く品切れとなっていた『アルバムのチカラ』(2015年)を増補版として刊行。

『アルバムのチカラ』は、東日本大震災の津波で流されてしまった泥だらけの写真とアルバムを洗浄し、
持ち主に返却する人々の活動を取材した本です。
2020年公開予定の映画「浅田家!」(監督:中野量太 主演:二宮和也、妻夫木聡)の原案の一つにもなっています。

編集者・藤本智士と写真家・浅田政志は、2011年3月11日の震災から約1カ月後、ボランティア活動のために被災地へ向かいました。
そこで目にしたのは、泥だらけの写真と、それらをひたすら洗浄する人々。
こうした活動が東北沿岸部各地で自然発生的に行われていることを知った2人は、それを取材し紹介することで写真洗浄のノウハウを各地でシェアできるようになるのではないかと、2年間にわたり取材しました。
この本は単なる震災復興の記録ではなく、アルバムがもつかけがえのないチカラと、それを信じて未来に渡そうとする人々の姿が、真率な言葉と写真で焼き付けられています。

そしてこの度の増補版では、2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町での写真洗浄活動を新たに取材しています。
東日本大震災から9年以上が経ついま、当時それぞれの地域で試行錯誤され確立されていたノウハウが、どのように活かされているのか。
真備町のみなさんの活動と姿を通して、あらためて写真の存在意義と人々との関わりを描き出します。
また、写真洗浄方法のマニュアルもイラスト付きで収載しています。

「誰に誉められるわけでもないのにねぇ。
だから自分で、火曜日と水曜日だけは来よう、って決めてやってます。
大変だけど、誰かが始めてくれたことだから。」
ー 岩手県 野田村/下田靖子さん(写真洗浄ボランティア)

「こうやって、みんなでひとつの目的を持ってやることができるんだよっていう可能性、
ここに来れば、地元の方もいれば遠方の方もいるから、いろんな話ができるし、
写真洗浄のことをちゃんと知っていただけるっていうのは本当によかったなと。」
ー 岡山県 倉敷市 真備町/福井圭一さん

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