$50.50
- Hardcover
- 128 pages
- 308 x 246 mm
- ISBN 9784484192406
- Japanese, English
- Dec 2019
世界最高峰エヴェレスト (標高8,848m)。
2001年、23歳の石川直樹はチベット側からこの山に登頂。当時、世界最年少で七大陸最高峰登頂を果たす。
そして10年後。今度はネパール側から再び登頂をめざして出発。2011年5月20日6時12分、石川は再び世界最高峰の頂に立った――
「なぜ山に登るのか。なぜまた行きたいと思うのか。いくら考えても「好きだから」という結論にしか行き着かない。こうした長期の登山遠征は、身体にこびりついた澱のようなものをすべて消し去り、自分をシンプルな状態に引き戻してくれる。行く前と後では、世界が違って見える。行くことによって、今まで進んできた道の行き先が変わる。そうした一連の変化が、優れた旅の定義であり成果だとしたら、二度のエヴェレスト登山はぼくにとって最高の旅だったというほかない」(本書より)
本書は2011年のエヴェレスト行を中心に、その後のローツェ、マカルー遠征などヒマラヤ行の際に撮影された写真を加えて構成された、石川直樹による「EVEREST」写真の集大成である。
「石川は、彼と一緒に我々をエヴェレストに誘っているようだ。一歩一歩、登れば登るほど耐え難くなる肉体的な負担や疲れを味わわせ、ついに登頂した我々は、足元からそびえ立つ荘厳な峰々を前に唖然とする」――フィリッポ・マッジャ(キュレーター/写真評論家)
ネパール・クンブー地方の交易路であるエヴェレスト街道にはじまり、世界最高峰の気高い山容、行くことすら困難な高所氷河の風景や雪崩の様子、登頂をめざす登山者たちの息遣いまでをも感じさせる、「エヴェレスト」の決定版とも呼ぶべき写真集。