昭和のベストセラー図案文字集、新装復刻!

自由で華やいだ空気に満ちた大正時代は、近代から現代への転換期といわれ、商業デザインは常に大衆文化を映してきました。 著者、辻克己は、グラフィックデザイナーとして、大正・昭和前期に活躍し、商業デザインの分野で 大きな影響力と足跡を残しました。 本書は、昭和9年に刊行されベストセラーとなった、「現代図案文字大集成」の新装復刻版。
図案家の手によって書かれたひと文字、ひと文字は、時代感が見事に表現され、オリジナリティに溢れています。 収録作品は、特殊文字、映画演劇広告文字、商品文字、書体と活字体、いろは文字、英文字、マーク集の全7編に大別。
膨大な数の書体は、現代人に新鮮な驚きと感動を与えてくれます。

1章 特殊図案文字
2章 映画演藝廣告図案文字
3章 著名商品文字
4章 各流書體と活字體
5章 いろは図案文字
6章 図案英文字集
7章 モノグラム・マーク集

寄稿:平野甲賀(装丁家)
ブックデザイン:大原大次郎

著者略歴
辻克己(1892-1982)
岸田劉生、萩原中、木村荘大等と武者小路実篤の率いる「新しき村」の発起人となって九州・日向での生活を始める。昭和八年から十一年にかけて「現代図案カット大集成」等七冊に及ぶ一連の図案集を手がける。終戦後、年二回程の個展、又所属していた大調和会に出品するなどの創作活動を続ける。
—昭和モダンアート4(エム・ピー・シー 2004年)より引用

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