東京電力福島第一原発20km圏内。野に咲く花が、命をつなぐ。

2013年から福島に移り住み、原発周辺の町で花を生けて歩いた若き華道家の魂の記録。津波で流された荒れ地を背景に生け花を収めたものなど、全52点の写真を掲載。凛と咲きほこる花々が、被災地の厳しい現実とともに、再生への願いを伝える。縄文土器を花器に見立てた作品も収録。

[特別寄稿] 赤坂憲雄(民俗学者、学習院大学教授)・管啓次郎(詩人、明治大学教授)

 

片桐功敦(かたぎり・あつのぶ)
1973年堺市生まれ。花道みささぎ流の家系に育つ。24歳の若さで家元を襲名。
2005年、教室とコラボレート・スペースを兼ねた主水書房を開設。異分野とのコラボも多数行う。

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