テレビ・ディレクターとして、写真家として、そしてひとりの〈ヤマトんちゅ〉として1950年代より沖縄の離島を歩きつくし、祖国復帰へとむかう狂騒のかげで米軍統治下の不条理を生きる人びとの、声にならぬ叫びを捉えつづけた氏の作品を集成。沖縄現代史の空白として葬られつつある〈アメリカ世〉の現実をなまなましくよみがえらせる113点。