いくたびも死線を越えシベリアより帰還し、復興する沖縄に立つ名もなき人々を撮り続けたリアリズムの〈職人〉。〈生き残り〉の責を胸に秘し沖縄戦後写真とともに歩んだ大正生まれの写真家が、失なわれゆく風景のなかに繋がれる命を刻んだ〈スナップ = 魂込み〉の世界、モノクロ130点。