$19.28
- Softcover
- 160 pages
- 182 x 182 mm
- ISBN 9784416523551
- 2023
中国茶や中国のおやつについて、産地のことから現地における飲み方事情、茶葉のあれこれまで丸わかり!
「飲んでみたい、でも、ちょっと難しそう」
そんな中国茶初心者さんに向けた、中国茶とおやつの本です。
多種多様な茶葉を理解し、きちんと茶器を揃え、お作法にのっとって嗜む中国茶も素敵ですが、この本でお伝えしたいのは、まずは難しいことは考えずに楽しんでみようということ。
中国は広くて、その分お茶の産地もたくさんあり、好まれるお茶の種類や楽しみ方も各地で違います。
現地から届いた中国各地の茶館レポートでは、その土地ごとの特徴や代表的な茶館を紹介。
たとえば北京ではジャスミン茶が好まれている、成都では「成都大茶館、茶館小成都(成都は大きな茶館であり、茶館は小さな成都である)」という言い回しがあるほど、人々の日常に溶け込んでいる……など各地の違いを、茶館の景色を通してお伝えします。
各省の産地別お茶紹介は、味や特徴などの解説はもちろんのこと、それぞれの産地の情報や地理もわかる作りになっています。カフェで、お店で、飲むお茶や購入する茶葉を決めるときに知っていると、選ぶことがきっともっと楽しくなること請け合いです。
飲み方のページでは、シンプルかつ手軽な方法をご紹介。実際、中国でお茶は暮らしに根づいた存在として、マグカップや耐熱ロンググラス、水筒などにざらっと茶葉を入れてラフに飲まれることも多いのです。そんな風に、肩肘張らずに味わうためのご提案です。
本の半分は「中国のおやつ」についての紹介です。
こちらは現地のおやつレポートに加えて、「甘露」で人気のおやつのレシピも公開。手の込んだものから思いのほか簡単に作れるものまで、焼き、蒸し、煮込みなど、バリエーション豊かな11品のおやつレシピです。
本のページをめくりながら、中国のいろいろな場所を旅するように、中国茶とおやつのことを知って、楽しんでもらえたら。
そして、この本を通して、もっと中国茶やおやつ、中国の文化に興味を持ってもらえたら。
そんな一冊になれたら、とても嬉しいです。
はじめに
■中国茶のこと
美味しいお茶との出会い
中国茶も四千年の歴史?
なんとその数 1000以上!?
中国茶の魅力は香りと味の豊富さにあり
中国茶はこうして作られる
それぞれの茶葉を作る工程
六大分類
いろいろな中国茶
お茶が作られるのは限られた地域だけ
本書の読み進め方
■中国の茶館めぐり
北京
上海
蘇州
杭州
成都
広州
潮州
西北
コラム 知ればもっと楽しい!
お茶にまつわる中国語会話
■産地別お茶紹介
<浙江省>
龍井茶/安吉白茶
<江蘇省>
碧螺春
<安徽省>
太平猴魁/六安瓜片/祁門紅茶/黄山貢菊
<福建省>
白毫銀針/白牡丹/寿眉/岩茶 大紅袍:岩茶について/岩茶 肉桂/岩茶 水仙/安渓鉄観音/黄金桂/金駿眉/正山小種/龍珠花茶/富貴牡丹/龍鳳吉祥
<広東省>
鳳凰単欉蜜蘭香/鳳凰単欉鴨屎香/嶺頭単欉/小青柑
コラム 華流古装ドラマにみるお茶のシーン
<湖南省>
君山銀針/安化茯磚茶
<四川省>
蒙頂甘露/蒙頂黄芽/雅安蔵茶/碧潭飄雪
コラム 甘くて美味しい健康茶
<雲南省>
月光白/滇紅/普洱茶(生茶)/普洱茶(熟茶)
<甘粛省>
苦水玫瑰
■茶器と飲み方
玻璃杯(ロンググラス)
蓋碗(蓋付き湯のみ茶碗)
茶壺(急須)
茶杯(小さな湯のみ茶碗)
もう少し、こだわってみたいなら
美味しくお茶を淹れるコツ / 茶葉の保管の仕方
楽しみ方、エトセトラ
■中国のおやつ
北京のおやつ
上海のおやつ
蘇州のおやつ
広州のおやつ
香港のおやつ
成都のおやつ
昆明のおやつ
コラム それもこれもどれも月餅!? 各地でこんなに違う月餅のはなし
■中国のおやつレシピ
蛋黄酥(アヒルの塩卵入り中華パイ)
螺旋酥(うずまきの中華パイ)
椰蓉酥(ココナツの中華パイ)
桃酥(クルミの中華風クッキー)
蓮子紅豆沙(陳皮の香る小豆のお汁粉)
芝麻糊(黒ゴマのお汁粉)
銀耳湯(白きくらげの甘いスープ)
双皮奶(卵入り薄皮のミルクプリン)
緑豆糕(緑豆のケーキ)
紅棗馬蹄糕(なつめ入りクワイの蒸しケーキ)
水晶桂花糕(キンモクセイ香る冷たいゼリー)
知って楽しい 使って美味しい 食材たち
食材・お茶が購入できる場所
分類別お茶索引
巻末 折込『はじめての中国茶とおやつ』的地図
甘露(カンロ)
東京・西早稲田にある中国茶カフェ。
“中国のお茶と文化を伝える場所を作りたい”と思っていた日本人夫妻と中国人留学生(当時)が出会い始めた店で、中国茶と中国のおやつを提供している。
中国茶は初心者にも楽しめるよう味や香りの違いがわかりやすいものを揃え、種類も産地もさまざま。店で手作りする中国のおやつは“身体を労わる中国の食文化を体験してほしい”との思いがこもった逸品揃いで、現地の味を思い出しながら再現、甘露流にアレンジした味わいが人気を博している。
中国語教室や中華エンタメとのコラボレーションなど、文化交流・情報発信にも積極的。オンライン販売の焼き菓子も好評。