$34.32
- Softcover
- 280 × 220 mm
- 168 pages
今回は陳さんの写真を表紙にしました。
このカットに決まった時期は7月10日で、メンバー全員がこれを選びました。今回の記事を書くにあたって、この写真について述べてみると、僕にとっては、何もない透明さをもってこちらを見てくる子供の視線から、そのシャッタースピードの間に起こっている私とあなたの逆転と無言の関係性にビリっと痺れたんだと思います。その後で読んだ 楳図かずおの『わたしは真悟』という漫画の中で産業用ロボットが人間の顔を初めて認識するシーンがあり、この写真と妙に一致してしまいました。顔というのは、そして視線というのは、互いに認識し合うその刹那に震えと共に未知の経験が生まれるのではないかと改めて強く思ってしまいました。
今回07号には新しくメンバーになった平野明さんが参加しています。縦カット2枚の見開きから始まる彼女の写真はこれまでに掲載されてきた写真には無い魅力があって、これからどんな写真を持ってくるのか、楽しみです。