2000年以降の広告史において圧倒的な存在感を放つ、
瀧本幹也の世界観を体感できる1冊
トップランナーの一人として日本の広告写真界を牽引する写真家 瀧本幹也の、1998年のキャリアのスタートから2023年まで、25年に及ぶ広告の仕事を1冊にまとめた、初めての仕事集。

本書は広告写真とコマーシャルフィルムの2部構成になっています。
まず広告写真パートでは、独立後まもなく手がけた「東京シティ競馬 トゥインクルレディー賞」や初期の代表作「としまえんプール」から2023年撮影の「ポカリスエット 2023」まで、約120作の広告写真を収録。
コマーシャルフィルムパートでは、2010年から続いている「サッポロ生ビール 黒ラベル 大人エレベーター」や「ダイワハウス ここで、一緒に」シリーズなど、コマーシャルの枠を超えて愛される約70のCF作品を収録しています。映画の撮影監督の経験を経てさらに世界観が深まった、近作中心のセレクトになっています。

収録作品のセレクトは瀧本自らが担当。瀧本がこれまで手がけてきた膨大な仕事の中からほんの1割程度に厳選したものの、それでも最終的に総頁数約600ページというボリュームになりました。
常に変化を求めながら深化を続ける写真家、瀧本幹也の世界を堪能できる1冊です。

瀧本幹也(たきもと・みきや)
写真家。1974年愛知県生まれ。94年より藤井保氏に師事。
98年に写真家として独立し瀧本幹也写真事務所を設立。
広告写真やCM映像をはじめ国内外での作品発表や出版など幅広く活動を続ける。
写真と映像で培った豊富な経験と表現者としての視点を見いだされ、是枝裕和監督から映画撮影を任された『そして父になる』『海街diary』『三度目の殺人』では、独自の映像世界をつくり出している。
代表作に、ドイツの造形学校バウハウスを構成的にとらえた『BAUHAUS DESSAU ∴ MIKIYA TAKIMOTO』(2005)、世界7大陸を巡り観光地の非日常性に集まる人々を撮影した『SIGHTSEEING』(2007)、『LOUIS VUITTON FOREST』(2011)、地球の原風景「LAND」と文明の象徴としての宇宙開発「SPACE」の相対するシリーズをまとめた『LAND SPACE』(2013)のほか、『Le Corbusier』(2017)、『CROSSOVER』(2018)などがある。

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