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- 136mm × 210 mm
- 280 pages
- 2018
- ISBN 978-4-86541-077-8
田を耕し雨風をしのげる屋根があれば、人間生きていける」と、
美山の輝ける谷、田歌に暮らすワルターさんは言う。
2015年から足掛け3年にわたり、京都府内26市町村を撮影した。
大陸から渡来人が訪れ、稲作を広めた丹後半島。日本海の豊かな漁場。
神様の通り道、宮津天橋立。ちりめんが繁栄を呼んだ与謝野や綾部。
美山や北山の材木が、由良川、桂川、保津川の水運で運ばれ、
そこで宇治のお茶と出会って、京都に固有の文化が生まれた。
日本文化の源流が脈打つ「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」の地を巡り、
今なお脈々とつづく、土地に根差す暮らしと人びとを写しとる。
鬼でも福でもあるように見える、時代がもたらす変容のなか、
何を選択し何処へ向かうのか。大きな問いが息づく。
主な撮影地:舞鶴市 / 京丹後市 / 宮津市 / 与謝郡伊根町 / 与謝郡与謝野町 / 福知山市 / 綾部市 / 船井郡京丹波町 / 南丹市 / 亀岡市 / 京都市右京区京北町 / 長岡京市 /向日市 / 乙訓群大山崎町 / 八幡市 / 久世郡久御山町 / 宇治市 / 綴喜郡 宇治田原町 / 城陽市 / 京田辺市 / 綴喜郡井手町 / 相楽郡和束町 / 相楽郡南山城村 / 相楽郡笠置町 / 相楽郡精華町 / 木津川市