Sprout of Japanese graphic design ─ Attitudes of 21 young designers

本特集「グラフィックデザインのめ」はおもに1980年代後半生まれの日本のグラフィックデザイナーたちの実践と思考に光を当てる。SNSをはじめとするコミュニケーション環境の変化に加え,国内外の政情不安や経済の混乱,グローバル化,東日本大震災をはじめとする大災害や五輪エンブレム問題など,価値の転換期のなかに自らを確立させようとしているデザイナーたちはなにを考え,今度どこへ向かおうとしているのか,が大きなテーマとなっている。タイトルの「め」とは,登場するデザイナーのものを見る「眼」であり,各自の運動の中心存在としての「目」であり,地表に顔を出す「芽」でもあり,木目,潮の目といった混沌とした状態のなかに見出される「肌理」であり,ひらがなの「め」が漢字の「女」の草書であるように,漢字文化から西洋文化までそれぞれの時代のグローバル文化に対抗して立ち上がる日本文化の女手=仮名的な属性でもある。これらの含意はそっくりそのまま,彼ら・彼女らの活動から予感される可能性であるとともに,課題でもある。

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