デビュー作から15年
人気絵本作家・町田尚子による、初の本格画集

町田尚子は、いま注目の人気絵本作家です。緻密な描写、大胆な構図をもつ作品で、絵本の中に奥行きのある世界を描き上げてきました。京極夏彦とタッグを組んだ怪談えほん『いるの いないの』をはじめ、話題の作品を次々と発表し、高い評価を受けています。

そんな町田の座右の銘は、「隙あらば猫」。童話や遠野物語など、一見、猫とは関係のない様々な物語の中でも、よく見ると、脇役として猫を登場させています。近年では、猫が登場する絵本を多数描き、その繊細な筆づかいで見る人を驚かせてきました。絵本の中に描かれた猫たちは、毛並みから仕草まで緻密に表現され、猫と共に暮らす彼女の観察眼の鋭さ、そして猫を慈しむ眼差しが感じられます。

本書では、デビュー作から最新作までの絵本の絵、装画、オリジナルの絵の仕事を収録します。

◉本書のための描き下ろし ミニ絵本「白木のピョン」
◉インタビュー「町田尚子の今までとこれから」

町田尚子(まちだ・なおこ)
1968年東京生まれ。画家、絵本作家。武蔵野美術大学短期大学卒業。絵本作品に『うらしまたろう』(あかね書房)、『マッチうりのしょうじょ』(フレーベル館)、京極夏彦とタッグを組んだ怪談えほん『いるの いないの』『あずきとぎ』(ともに岩崎書店)などがある。猫が主役の絵本に『ネコヅメのよる』(岩崎書店)、『なまえのないねこ』(小峰書店)、『ねことねこ』(こぐま社)、『ねこはるすばん』(ほるぷ出版)など。多くの読者に愛される絵本を描き続けている。

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