都市論の泰斗、吉見俊哉氏絶賛!
―歴史の闇と、発光する都市のエロティシズム。
21世紀における都市写真のあり方を示している―

路上でも上空でもない非常階段という場所からまなざす、東京の光と闇。
皇居や丸の内、大手町などの中心部や、東京東部の夜景に垣間見える、江戸との連続性とは?

―東京には中心に闇があり、その周囲が腐蝕していくように発光体が広がる。
闇とは皇居と墓地、死の空間であり、過去の空間である。周囲の光は、商業活動によって発せられるものである。
つまり東京の美しさとは、中心に巨大な死の空間を抱えて瀰漫する資本主義の風景の美しさなのだとも言える。(吉見氏寄稿より)

『非常階段東京 TOKYO TWILIGHT ZONE』から11年。
『夜光』、『東京|天空樹』に続く東京シリーズの集大成!

アートディレクション:町口覚

佐藤信太郎1969年、東京生まれ。共同通信社勤務を経て、2002年よりフリー。
著作に『非常階段東京』(08年・日本写真協会新人賞)、『東京|天空樹』(11年・林忠彦賞)、『夜光』(14年)の「都市三部作」がある。

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