2016年、14歳でデビューするやいなや「新人女優の登竜門」として知られるポカリスエットのブランドキャラクターへ抜擢され大きな話題に。また、雑誌『Seventeen』が開催する「ミスセブンティーン2016」でグランプリを受賞し、専属モデルとして活躍。最近では出演作が次々と発表になるなど女優としても活躍の場を広げ、将来を嘱望されている八木莉可子。

本書はそんな彼女が17歳から20歳を迎え、今に至るまでの約3年半を切り取った写真集です。撮影を担ったのは若干23歳にして『GINZA』や『POPEYE』といった雑誌で活躍するほか、「カロリーメイト」の広告クリエイティブをはじめ、数多くのアートワークを手掛ける、注目の若手写真家・石田真澄。

2018年12月、ある雑誌の撮影で出会ったことをきっかけに八木と石田の関係は始まりました。自然と共感しあった2人はプライベートでも親交を深め、仕事の合間を縫って撮影を重ねます。八木の故郷の滋賀をはじめ、ドラマの舞台となった北海道や新生活を送る東京、そして晴れの成人式など、撮影の舞台はロードムービーのように移り変わりました。

2人にしかつくれない濃密な時間の中で、気を許す石田にだから見せる八木のナチュラルな一面。八木が表情で訴えかけるかすかなメッセージに石田がレンズを通して応える、特別なコミュニケーション。10代から20代へと向かう儚くも希望に満ちた時間を共にし、八木の揺れ動く複雑な感情や心境の変化をつぶさに見つめ、石田は八木莉可子の中にある“光"を写真に写しだしました。

二十歳になり、大人の仲間入りをして、未来へ向かう八木。

250ページを超えるボリュームの本書には悩み、苦しみ、悲しみ、出会い、別れ、そして喜び、彼女のすべての瞬間が詰まっています。

pitter-patter⸺

パラパラ、パタパタ、ドキドキ⸺

ページを捲ると、その緊張や不安、高鳴なる鼓動とともに、未来へ駆けだす足音が聞こえてくるようです。

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