2006年に写真集『SEX』で鮮烈なデビューを遂げた徐美姫(じょう・みき)、待望の第2作。国籍のある韓国を初めて旅し、さまざまな光景と出会い別れてゆく道行きは、鋭くも豊かなスナップとして刻まれた。妊娠、出産のセルフポートレートも客観の輝きに満ちている。

胎児を腹に抱え、自分の出生の証を見届ける旅に出る。
「こんにちは」も、「さよなら」も、「アンニョン」という言葉から始まる国へ。
どこに行くのも戻るのも、今この足で踏みしめる場所から、目の前を進むことには変わりはない。
今、今、今の連続を刻み続ける足音と、アンニョンという言葉を残して続く?旅の途中に生まれ落ちた写真は、
どこかタイトで、ヒリヒリとするような強度を放っている。(小林美香/写真研究者)

限時活動:2024 日本藝術書展特賣活動

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